どこかで見たことのある記号「Å」①

普段の作業工程を、試作中の新顔の宣伝がてら紹介させて頂きます。

※編み図は出てきません。

 

デザインは(というほど大層なものでもないですが)日頃の落書きやメモから抜粋することが多いです。気まぐれに何年も前のメモ帳を引っ張り出すこともあります。全く記憶にないものもあって新鮮だったりします。何で授業中や仕事中って色々思い浮かぶんでしょうね。

 

今回は頭の先から全てのパーツを繋げる、かぎ針版ホールガーメント、というメモから生まれたキャラクターです。結果的に「Å(angstrom)」に似たフォルムになりました。

編むうえで無理のない形にざっくりと整えたのが写真の左側。既におかしな姿になっていますが、いつものことなので気にしません。

右側では顔や手について考えてます。「丸い鼻をつけたい」「何かを握らせたいから手はミトン状に」など、先に決めておいた方が二度手間になりません。

この辺りで糸に触りたい欲求が昂ってきます。

 

ある程度イメージ出来たらざくざく編んでいきます。試作品なので、少しでも気に食わなければ早々に解いてやり直します。思い切りが大事です。

つくりながら、左右の長さや増減のバランスなどの数字を軽くメモしています。これを怠ると後で何回も数え直す羽目になるのですが、映画やドラマを見ながら作業していると大抵書き忘れます。

 

ざくざく編む、について少しだけ言及すると、頭からつま先に向けて順番に編んでいます。顔の部分は色を変えています。輪郭を台形にするために、両端で目を増やし広げていきます。鼻は二段に分けて編み込むと、中でわたが繋がって継ぎ目がなだらかになります。ちょっとしたこだわりです。

因みに、頭のわっかの中にはキーリングが入っています。補強用です。最終的に両手でミニバケツを抱えることになるので、頭の部分で引っかけても伸びないように入れています。胴体そっち除けで手を先に編んでいるのは、頭のリングとワイヤーをつなげる為なのですが、その辺りはまた次回の更新で...